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Kieta Hatsukoi japanese drama review
Completed
Kieta Hatsukoi
5 people found this review helpful
by pon pon
Dec 26, 2021
10 of 10 episodes seen
Completed
Overall 10
Story 10.0
Acting/Cast 10.0
Music 10.0
Rewatch Value 10.0

キスシーンはBLドラマに必要なものですか?

私は皆さんに「キスシーンはBLドラマに必要なものですか?」と問いたいです。
男女の恋愛ドラマでキスシーンが無い作品なんて、いくらでもあります。キスシーンが無くても特に何も言われません。

しかし、なぜBLドラマは執拗にキスシーンが求められるのですか?キスシーンが無いことはそんなにおかしいことですか?
キスシーンが無いだけで、なぜ出演者・監督・脚本家の皆さんが「同性愛嫌悪」とまで言われなければならないのですか?
その発言こそが差別だと思いますし、真剣に向き合って、作品を作り上げた皆さんに対して本当に失礼です。
青木役の道枝駿佑さん(なにわ男子)、井田役の目黒蓮さん(Snow Man)、お二人のブログ・雑誌での発言を見ていると、真剣に作品と向き合い、台本だけでなく原作漫画を何度も読みながら演じていました。

日本では漫画の実写化を快く思わない原作ファンも多いので、実写化するとしても原作に忠実であることが求められますが、消えた初恋にはLGBTQ監修スタッフを付け、様々な面に配慮した内容へ少しずつ原作から変更しながらも、放送時間が少ない中で原作の内容を上手に取捨選択していたと思います。

「道枝さんの演技が大袈裟」「目黒さんが表情が乏しい」という海外からの意見を見かけましたが…原作の青木は非常に表情豊かで、変顔が多く、ギャグっぽいシーンも多いです。
そのまま実写化するとわざとらしくなってしまいがちですが、道枝さんは原作に忠実でありながらも可愛らしい青木でした。
瞳の揺れ方、本当に赤くなっている頬、など…井田を好きになっていく過程が伝わる演技でした。
目黒さんが演じる井田は、青木に対する想いが変化していくにつれて、青木と一緒にいる時だけは表情が豊かになり、話し方も優しくなっていき、最終回では青木に対する想いをちゃんと自覚して、瞳に涙を浮かべながら、初めて自分の気持ちをしっかりと伝えるところが良かったです。

道枝さんと目黒さんの所属グループが担当したW主題歌の歌詞もドラマの内容にリンクしており、それぞれの役にイメージカラーがあったので(青木→黄、井田→青)、最終回のイルミネーションもその2色がメインになっていました。
様々な部分でこだわっているドラマだと思います。

SNSを見ているとキスシーンが無いという理由だけで「BLドラマにアイドルを起用するな」等の意見も見かけましたが、私はアイドルを起用することに意味があると思っています。
日本の芸能界に詳しくない方は分からないと思いますが、メインキャストである道枝駿佑さんと目黒蓮さんは、日本で1番有名な男性アイドル事務所(1962年設立)に所属しており、お二人とも非常に人気のある若手アイドルです。
そのようなアイドルがBLドラマに出演することによって、幅広い層の方々がBLドラマを見て、LGBTQについて考えるきっかけにもなると思います。
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